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2017年3月

2017/03/29

ある意味面白い SIM フリー端末出たな…。※4/19 更新

goo スマホシリーズからある意味面白い端末が出ましたね。
その端末とは、先日の 3/27 に満を持して投入された g07+ (グーマルナナプラスと読むのだそう) のことです。(現在はお取り寄せ状態で、来月末付近まで入荷がないようです。)

g07 のマイナーチェンジ版にあたるこの機種ですが、ある意味で興味深いのがこれまでの SIM フリー端末では対応してこなかった au 3G エリアにも対応している点です。
反面、au のネットワーク網を借り受けている MVNO では一般的の au 4G LTE (厳密には VoLTE 専用 SIM) には敢えて対応させていないあたり、かなり割り切った仕様と言えます。
(そもそも CDMA 1X 対応 SIM フリー機はかなり貴重です。)

しかし、g07+ で対応する SIM カードのサイズが Micro と Nano の 2 サイズなのに対し、3G (当時の CDMA 1X WIN) 用 au IC カード対応機種の大半で通常サイズが採用されているため、恩恵を受けられるユーザーはかなり限られると思われます。

なぜかというと、3G 用の au IC カードは Micro サイズまでの設定 (Nano サイズの設定がない) であるうえ、Micro 対応端末も iPhone 4s など一部に限られてしまうためです。(通常サイズ用機種では Micro サイズへの取り替えが必要になるため)

既に au 4G LTE 端末に乗り換えている場合、現在の契約を再度 3G 化する必要があるうえ、au ショップに赴いて Micro サイズの au 3G 用 SIM カードに取り替えてもらうことになりますのであまり現実的ではないかもしれません。

※ただし、同じ au 4G LTE 端末でも au Nano IC Card (LTE) もしくは au Micro IC Card (LTE) を用いる端末を使っている場合は 3G に標準対応しているため取り替えることなく g07+ で使うことは一応可能とのことですが、au 4G LTE スマートフォンを使っている限り維持費が抑えられないのであまり意味がないです。

ただ、g07+ は SIM カード 2 枚差しして同時待受けができるので au をメインに使っていてこちらの回線を通話専用で継続利用しつつ OCN モバイル ONE をデータ通信専用として同時に使いたいといったような場合にはうってつけの端末と言えます。(2 台持ちする必要がなくりますので)

※2 枚差しすると MicroSD カードは使用不可能になりますのでそこだけは注意が必要です。(Nano SIM スロットが MicroSD カードスロットと兼用のため)

au 3G ユーザーの取り込みを狙っていたのなら、au の 3G 端末事情を考えるとここは通常サイズにしておくべきだったと私は思います。

本当はダブル定額Zが 4G LTE スマートフォンにも適用可能になれば一番ベストなんですよね。そうなれば保険で定額プランを残しつつ Xperia Z3 が使える状態のまま維持費を抑制できるのに…。
(3G ではダブル定額系がそのままスマートフォンにも適用可能でした。)

2017/03/25

デスクトップ型ゲームソフトのセーブデータ退避時の備忘録

1 年近く更新していなかったので久しぶりの更新です。
突然ですが、Windows 用のデスクトップ型ゲームソフトのセーブデータをバックアップしたいと思った時、ゲームインストール先フォルダを見てもセーブデータが書き込まれた形跡がなくて焦ったことがありませんか?

Windows Vista がリリースされて以降、同バージョンで実装されたユーザー アカウント制御 (UAC) の絡みでゲーム側も最近のものは UAC 対策で書き出し場所を変えているものがあるのです。

Vista 以降対応ゲームソフトでは先述の理由で Program Files (Program Files (x86) 含む) フォルダ配下への書き込みができないことを前提に設計しているためか、多くのタイトルはドキュメント フォルダ (旧マイ ドキュメント) か、AppData フォルダ内 Roaming フォルダ (Windows XP/Server 2003 シリーズ以前で言うところのユーザー プロファイル フォルダ内 Application Data フォルダ) のいずれかに書き出すものが多いようです。
(一部ゲームソフトではインストール時にセーブデータ保存先を指定できるものもあります。)

簡単に言うと、最近のゲームソフトならセーブデータの場所が基本下記のいずれかになるということです。

・ドキュメント フォルダ
・AppData フォルダ内にある Roaming フォルダ
 (Windows XP/Server 2003 以前で言うところの Application Data フォルダ = Local Settings フォルダ内ではない方)
・(インストール時にセーブデータ保存先を指定できるタイトルのみ) インストール時に指定したフォルダ

上記 2 つはユーザー プロファイル フォルダから直接アクセスできますが、AppData フォルダ自体が隠しフォルダになっているため、アドレス バーにて手入力を行うか、隠しファイルを表示するようにあらかじめ設定しておく必要があります。

ちなみにフルパスで表すと、

・ドキュメント → C:\Users\(ユーザー名)\Documents
・AppData → C:\Users\(ユーザー名)\AppData

になります。ドキュメント フォルダに書き出すタイプの場合は、ドキュメント フォルダごとバックアップするとセーブデータも同時にバックアップが取れるため、Windows の再インストールや PC リプレースなどでドキュメント フォルダを丸ごと退避させる場合は特に対応は必要ありません。

なお、退避させるうえで一番気を付けなければならないのが AppData フォルダ内へ書き出すタイプのゲームと、Windows 95/98/Me/2000/XP 時代の古いゲームを Windows Vista 以降で動かしていた場合です。

こちらは別途退避作業が発生するため、これを忘れるとセーブデータがなくなってまた一からやり直しという事態になりかねません。

前者の場合は AppData フォルダを開き、Roaming フォルダを確認するとゲームブランド名のフォルダが存在するはずです。多くの場合はそのフォルダ内にセーブデータが格納されていますのでこれを退避させれば OK です。

ちなみに、ゲーム以外のツールも設定保持先として使用しているケースも割と多いため、覚えておくとよいかもしれません。

後者の場合はインストール先によって、セーブデータの格納先が変わります。(一番厄介なのは実はこれ)

先述のように UAC の兼ね合いで Program Files フォルダ等のシステム フォルダ系統へは書き込みができない (UAC を切っている場合はこの限りではない) ため、Windows Vista 以降には UAC が有効の状態でかつ Program Files フォルダ内にインストールした古いゲームを動かした場合でもセーブやロードが正常に動作できるようにするため、バーチャル ストアと呼ばれるファイル仮想化機構が備わっています。

古いゲームの大半はゲーム本体と同じフォルダ内にセーブデータを書き出すのですが、ゲーム本体が Program Files フォルダ内にインストールされていると、当然書き出しができないので本来ならここでエラーになるか異常終了してしまうのですが、先述のバーチャル ストア機能によってセーブデータの書き出しができない不具合が回避されているのです。

ちなみに、バーチャル ストアへ転送されたセーブデータはどこにあるのかというと、

・C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\VirtualStore

になります。ゲーム以外の古いソフトもバーチャル ストアに転送されてこちらに設定ファイルが書き出されることがありますのでバックアップ時の参考にしてください。

もちろんリストア時も同じパスでなければなりませんのでご注意を。
(バーチャル ストアへ転送されていた場合は、書き戻す際もバーチャル ストア フォルダ内へリストアしなければなりません。)

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