Visual Studio Community 2013 をインストールしてみた
久々にネタができたので生存確認も兼ねて更新です。
先月、フリー版としては現在ある Visual Studio Express 群の上位版かつ事実上後継となる Visual Studio Community 2013 がリリースされていたことを先日知り、早速インストールしてみました。
中身はライセンス上でのターゲット層が異なる点以外はマイクロソフト曰く現時点では Professional とほぼ同一内容とのことです。当然ですが外観は 2012 シリーズや 2013 シリーズとほとんど変わりません。(ターゲット層については後述)
試しに Win32 プロジェクトを作ってみましたが、新規作成できるプロジェクトの種類が大幅に増え、市販バージョンとほとんど遜色ないラインアップとなっています。
Professional エディションとほぼ同一とあって、MFC や ATL も標準で扱えるうえ、Express では利用できなかった純正の Win32 リソース エディタももちろん利用できます。(アイコンも描けますよ。)
インストーラも別途 InstallShield Limited Edition for Visual Studio をレジスト → ダウンロード → インストールすることで構築可能になるので開発からインストーラ構築までほぼこれ一本で完結できるようになります。
Visual Studio 2005 ~ 2013 の各 Express 版を使っていて、Windows SDK を利用したビルドにおいて ResEdit 等の外部ツールでリソース編集環境を補っている人は移行先として検討してみる価値は十分にあります。
ただし、フリー版だけあって使う側のターゲット層に制限があります。フリー版のターゲット層は、
・個人開発者
・大学関係者
・非営利団体従事者
・オープン ソース開発者
・中堅・中小企業
(ただし、PC 台数 250 台未満かつ年商 1 億円未満、該当企業 5 名までという条件付き)
に絞られています。
個人開発者というのは個人でオンラインソフトを開発・公開しているユーザーを含む、いわゆるサンデープログラマーがこれに当たります。つまり、Express シリーズを使ってきた個人開発者はコストを掛けずに Professional 相当の開発環境を手に入れることが可能です。
オンラインソフトを開発する個人ユーザーから見た場合、Community エディションに移行することで Express に存在した制約がほぼ撤廃されることになります。今までみたいに別途リソース エディタやアイコン エディタ、インストーラ作成ツールを用意する必要がなくなりますからね。
加えて Express 系では対応していなかったアドインも扱えるようになるため、ソフト開発面における柔軟性の大幅な向上も見込めます。
もちろん今使っている外部ツール (特にアイコン エディタとインストーラ生成ツール) 等は継続して利用できますのでこのあたりは使う側の好みで行ってしまって構いません。
ただ、法人ユーザーでの利用は Express よりもライセンス上でかなりシビアなので、場合によっては Express をそのまま使い続けた方が良いケースも出てきます。なぜなら利用形態によっては市販バージョンの購入が避けられないからです。
当然ですが、市販バージョンの方が使う側のターゲット層に制限がありませんし、現在の Express シリーズもターゲット層に制限はありません。
ちなみに次期版の Visual Studio 2015 シリーズでは Express シリーズがなくなり、Community エディションに集約されるとのことなので、現状ではライセンス整備を見守っていくしかなさそうです。
なお、MSDN サブスクリプションとセットで欲しい場合は従来通り市販バージョン (MSDN サブスクリプション付き) の購入となりますのでそのあたりは要注意です。(ただし、MSDN サブスクリプション自体は個人ユーザーでも単体購入は可能です。)
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